2017年10月4日水曜日

LISA: the Painful & Joyful 日本語訳についての補足


非公式日本語化パッチ公開から1年が過ぎた。パッチのメンテナンスからすっかり足を洗ってしまう前にが担当した翻訳パートの気になっている/反省している部分について、いくつか補足をしておこうと思う。


  • 戦闘時のバトルメッセージ
正確な訳よりも、この偉大なゲームに多大な影響を与えていると言われている「あのゲーム2」のバトルメッセージからの引用を敢えて優先している。翻訳に取り掛かる直前に「あのゲーム2」を駆け足で一周したのは内緒。

  • かげにんげん(Shadowy figure)
ウィザードリィにでてくるモンスターの不確定名「ぶきみなひとかげ」的な漠然としたイメージはあったが、LISAの雰囲気にしっくり来るような和訳を思いつかなかった。とりあえずテキトーに「かげにんげん」としたものの、そのまま忘れてβリリース->本公開としてしまって引っ込みがつかなくなった。倒した後の死に方のエフェクトが人外のようにも見えるので、最近ではそれほど悪くなかったのかな、とも思っている。


  •  たかそうなおちゃ(Lucrative tea)
通販で売ってるような健康茶のこと。飲み続けるだけでスリムになるとか血液サラサラとかそういうの。翻訳当時は何のことだかさっぱりわからなかった。その後βテスト中に英語の先生から意味を教えてもらったものの、「けんこうちゃ」ではうさん臭さが足りない気がして今に至る。


  • バッゾーの固有技「Joyous Fist」のバトルメッセージ
Buzzo wrecks you.
「バッゾーの こぶしが あなたのからだを はかいする。」

ラスボス感を出したかった、「こぶし」を入れたかった、そんな厨二気分だったなどなど。ハザマさんから「バッゾーは じゅうりんした。」が適当ではないかとの指摘があったが、結局押し通した。


  • フライのステータス画面中の説明文
A punkass jerk who loves cart racing. He has a sassy tongue and smelly body.

翻訳当時「punkass jerk」の適切な和訳を思いつかなかったので、とりあえず「厨二パンク野郎」とした。urban dictionary によるとpunkassは


A young guy who has no power in the world except the power to annoy. So he (and his mates) dress and walk like wannabe gangstas, and do things like cross the road super-slow in front of your car forcing you to slow right down, because they know you aren't going to run them over. As they walk by they look at you sullenly. Punkasses need to get the beatdown as soon as possible so they become plain punks.


誰かをうざがらせること以外に、世の中に対する力を何も持っていない若者。そんな彼(と彼の仲間たち)はギャングスタに憧れる下っ端みたいな顔をして街を闊歩し、あなたの車の前を超ゆっくりと横断するような嫌がらせをする。そうしたところであなたが怒って轢き殺しに来ないことを知っているからだ。そして不機嫌そうなまなざしをこちらに向けながら、あなたの車の前を通り過ぎていく。こういう奴らは一刻も早くブチのめして、ただの無害なパンク野郎にする必要がある。


Jerkは「自己中で嫌な奴」くらいの意味。なので厨二という表現は(ある意味では正しいかもしれないが)あまり適切ではない。これもとりあえず埋めてから修正するのを忘れていて以下略



  • Joyfulの「リサエピローグ」中のセリフ

... Cut its paw off.
「… この子の手を切り落とすの。」

御覧のとおり、原文を見れば「動物の手」を切り落としていることは一目瞭然。たぶん猫かなんかだと思うけど。一方でこの日本語訳だと「人間の子供の手→二人の間の子供の手」というとんでもない誤解を招くことがあるようで、これは良くなかったと素直に反省。もし修正するとしたら
「…  この仔の手を切り落とすの。」



  • Joyfulのジョイラボ、棺が安置されている部屋を出た後のシーン、最後のセリフ
It's okay... You don't have to do this anymore. I'm here to set you free.
「もういいわ… これ以上こんなことを続けなくていいの。あなたを自由にしてあげる。」

吹き出しになっていないため、誰のセリフかに関してはプレイヤーが想像する他にない部分。非公式な翻訳の限界を感じたところでもある。最終的にはこのセリフをリサのものとした翻訳をしたが、バッゾーのセリフとして解釈もできるので本当に困った。最後まで迷った部分だったが、最終的にあのシーンに出てくるのは「リサ」では無く「バッゾーの中に作られたリサ」であると考えた。つまりこのセリフはバッゾーの心情の変化の顕れであり、あの置き手紙やその後のバッゾーの終盤の行動につながるトリガーだったと解釈すると、なんとなく腑に落ちた気がしたのを覚えている。もし今後公式な日本語化が行われるとしたら、そこでどのような翻訳されるのか、今から一番楽しみなところ。



2017/10/04現在のPainful非公式日本語化パッチのユニークダウンロード数は5000+500くらい。Joyfulはその1/3。これが多いか少ないは未だによくわからない。公開されているプレイ動画の再生数を考慮にいれると、結果として大変多くの方々に自分の訳を見てもらえることになったのは大変幸せな経験だったと思う。ちなみにバディの一人称を「オレ」とするアイディアを出したのは僕ではなくハザマさん。これとbucketsを「バケツ」としてあるのを初めて見たときにはとても驚いた。僕一人では出てこなかった発想だったと今でも思っている。

最後にβテストから協力してくださった方々皆様に感謝。どうもありがとう。

2017年3月24日金曜日

LISA the Painful/Joyful MacOS用日本語化パッチインストーラ(β版) 使用方法

ソニックのアニキ様(@rkatsu1)からMacOS用のLISA:the Painful/Joyful(DLC)の非公式日本語化パッチインストーラを提供して頂きました。どうもありがとうございます。

ここではLISA:the Painful / Joyful(DLC)の日本語化パッチのインストーラ実行手順を解説しています。なおWindows版と違い、インストーラの実行中に自動的に必要なファイルを取りに行く為、パッチのパッケージ等の事前のダウンロードは必要ありません

現時点ではベータ版として公開しています。もし何かトラブルやわからないことがありましたらツイッターで@Souris0までご連絡ください。また一番下にインストールの様子の動画をアップロードしましたので、参考にしてください。

1. Steamクライアントを起動。

2. Steamクライアント左側のゲームタイトルリストからLISAを探してその上で右クリック。でてくるメニューからプロパティを選ぶ。



3. LISA-プロパティというウィンドウが出てくる。ローカルファイルタブ→ローカルファイルを閲覧...を選ぶ。




4. LISAのフォルダが開くので、画像のように上部のボタンからcommonを選択。



5. すると以下のフォルダが開きます。インストールしてあるゲームによってcommon内に存在するフォルダは変わってきますが、LISAのゲームフォルダは必ず展開されて表示されます。


6. ここでSpotlight(画面右上の虫眼鏡アイコン)を使ってターミナルを起動します。Spotlight検索の入力バーが現れたら、その中に terminal.app と打ち込んでください。すると下の画像のようなターミナルウィンドウが開きます。(ユーザー名やMacにつけた名前によって多少表示が異なりますが気にしないでください。)


  ↓ terminal.appと入力すると...


7. 今開いたターミナルにキーボードから cd とだけ打ち込み、その後ろに1つスペースを入れたら、その後でLISAフォルダ(フォルダです。ゲームの赤いアイコンではないので注意!)をターミナルの上にドラッグ&ドロップします。そしてEnterキーを押してください。これでインストーラを実行する準備ができました。


   ↓ 上記の操作をすると...


■■■さて、ここからが本番です。■■■■■■■■■■■■■■■

ここから、どれを日本語化したいかによって、作業の手順が異なります。

  LISA: the Painfulだけ日本語化をしたい人 -> 8、9、10の作業を行ってください。
  LISA: the Joyful(DLC)だけ日本語化したい人 -> 11へ飛んで11の作業を行ってください。
  LISA: the Painful/Joyful(DLC)両方を日本語化したい人 -> 8、9、10、11の作業をしてください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


8. LISA: the Painfulの日本語化パッチインストーラを実行します。

以下の行をそのままターミナルにコピー&ペーストし、Enterキーを押してください。(複数行に見えますが実際には1行ですので、複数回に分けずに一気にコピペしてください。)

curl -sL "https://gist.githubusercontent.com/ryopei/8b9e8f67d259bb68590463a6a0fc4812/raw/painful_jp.sh" | bash

↓ コピペしたところ。途中に改行は入らず、画面右で折り返される感じになります。


9. するとパッチのインストール作業が始まりますので、終わるまでお待ちください。
下の画像はパッチのインストールが終わったところ。
(※Joyfulにも日本語化パッチをインストールしたい方はこの後11.の操作を続けて行うことになります。ターミナルのウィンドウを閉じないように!)


10. SteamクライアントからLISAを起動してください。日本語化されたタイトル画面が表示されました。Painfulだけの方はここで終わりです。お疲れ様でした。


11. LISA: the Joyfulの日本語化パッチインストーラを実行します。
この項目はJoyfulに日本語化パッチを適用したい方だけ続けて行ってください。なおこの操作を実行するためには、追加コンテンツであるLISA: the Joyfulの購入が必要となります。

Painfulの場合と同じく、以下の行をそのままターミナルにコピー&ペーストし、Enterキーを押してください。(複数行に見えますが実際には1行ですので、複数回に分けずに一気にコピペしてください。)

curl -sL "https://gist.githubusercontent.com/ryopei/55696d86082c5f83d173c3b487cf3fb9/raw/joyful_jp.sh" | bash

↓ コピペするとこんな感じになります。途中に改行は入らず、画面右で折り返されます。



Painful同様にインストーラが走ります。無事「完了しました。」まで表示されたら、SteamクライアントからLISA: the Joyfulを起動し、タイトル画面が日本語化されていることを確認してください。以上で作業は終了です。お疲れ様でした!




Ex. 以上の作業の流れを動画で観ることができます。参考にしてください。



インストーラのテスター: 低浮上気味らむ(@r1am9u)、henya(@heisyoshimi) (敬称略)
ご協力ありがとうございました。